【プロ野球】侍ジャパン最強の秘密兵器・平野佳寿(オリックス)が誇るあまりにも素晴らしすぎる「三種の神器」 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■この2年間、大男をバッタバタとねじ伏せた!

 「外国人打者にめっぽう強い!」、これぞ第二の武器だ。150キロを超えるファストボールは、パワーのある助っ人も容易に打ち返すことができない威力。落差の大きいフォークボールは、大男をきりきり舞いさせる十分なマネーピッチだ。

 高低を生かしたパワーピッチ・スタイルで、この2年間も欧米系の外国人打者をねじ伏せてきた。53打席で欧米系選手と対戦し、その成績は48打数で9被安打、16奪三振、4与四球、1与死球。被打率は.188だ。抑えで起用される投手の「ご法度」が被弾を含む長打を浴びることだとすると、二塁打は2本、本塁打は1本しか打たれていない。その点も、心強いかぎりだ。

■走者を塁上に釘づけにする白眉のクイックモーション

 そして第三の武器は「盗塁を許さない投球技術」。これが白眉ともいえる素晴らしさを誇る。WBC第1回大会で侍ジャパン正捕手だった里崎智也氏も、自著『非常識のすすめ』で評価するように、平野は1.1秒以内の高速クイックの持ち主なのだ。

 この特技を生かしながら、2012年以降、294回2/3を投げながら、走者に許した盗塁企図数をたったの9回にとどめた。とくに79回2/3を投げた2012年はゼロ! 61回を投げた昨季も、許した企図数はわずかに2回。1点を争う緊迫した状況で、たとえ出塁を許しても塁上に走者を釘づけにするはずだ。

 小久保監督は、松井裕樹(楽天)とともに抑えでの起用を表明している。平野はこれら「三種の神器」を携え、侍ジャパンの勝利を確実にする好投をみせてくれるはず。大いに期待したい。

柴川友次
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