ドイツには様々な街道があります。中でも一番有名なものだと「ロマンティック街道」。
ヴュルツブルクを北の起点とするロマンティック街道はフュッセンまで続き、ノイシュヴァンシュタイン城をはじめ美しい古都など見どころが豊富です。
そんな世界的に有名なロマンティック街道に引けをとらないくらい多くの見どころがあるのが、「木組みの家街道」です。
木組みの家街道はドイツを北から南へ縦断している街道で、保存状態の良い木組みの家々を持つ街が街道上に含まれています。
今回紹介するイトシュタイン(Idstein)も、そんな木組みの家街道の街の1つです。
イトシュタインはフランクフルトから電車で40分ほどの場所にあり、旧市街にはカラフルな木組みの家が並んでいます。
これらの家は15世紀~18世紀にかけて建設されたものです。ツーリストインフォメーションがあるケーニヒ・アドルフ広場では、周囲をぐるりと木組みの家に囲まれています。これが現実の街とは思えないほど色鮮やかな建物は、今でも実際に使用されているというのだから驚きです。
壁に細工が施されて凝った作りになっているインフォメーションの建物は、イトシュタインで最も美しいと言われています。ここでは地図や見どころが書かれた無料のパンフレットを貰う事が出来るので、街の散策の前にぜひ立ち寄りたいところです。
辺りを見回すと、微妙に傾いている青い家が。その名も「シーフェス・ハウス(傾いた家)」と呼ばれているこの家は、薬局や商店として使われてきた歴史があります。傾いている原因は、建設中の資材不足なのだそうです。