3月19日に開幕するセンバツ。今年は不来方(岩手)、多治見(岐阜)、中村(高知)の3校が21世紀枠に選出された。
21世紀枠といえば、近年は勝ち星を積み重ねることができず、その存在意義が議論されることもある。
しかし、目先の勝敗だけではなくスポーツ教育における「選手の育成」という面で見れば、多くの功績を残してきたように思える。
困難を乗り越え、21世紀枠で甲子園の土を踏んだプロ野球選手をまとめてみた。
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■21世紀枠でセンバツに出場したプロ野球選手
■池田剛基(元日本ハム・内野手)
2002年春センバツ出場/2回戦敗退
鵡川高(北海道)→2002年・日本ハム7位
2005年引退
高校通算39本塁打の実績を誇ったスラッガーとして活躍し、鵡川高を初の甲子園に導いた池田剛基。甲子園でもその打力を発揮し、4番打者として1回戦突破の原動力となったが、プロでは左ヒジの故障に泣いた。
■木村正太(元巨人・投手)
2004年センバツ出場/初戦敗退
一関一高(岩手)→2004年・巨人5巡目
2011年引退
一関一高時代は東北高(宮城)のダルビッシュ有(レンジャース)、秋田商高(秋田)の佐藤剛士(元広島)と並んで“東北ビッグ3”と称された木村正太。公立校の投手ながら、公式戦で2度のノーヒットノーランを達成し、“鉄腕機関車”の愛称で人気を博した。
センバツでは、初戦の拓大紅陵高(千葉)戦で相手打線につかまり、0対6で敗戦したが、潜在能力を評価され、巨人がドラフト指名。2009年に1軍デビューを果たすと、25試合に登板し0勝0敗、3ホールド、防御率3.38の好成績を収めた。しかし、翌年の故障が尾を引いて、以降は1軍で登板することなく引退。現在は巨人の打撃投手を務めている。