【プロ野球】堀北真希だけじゃない!? ダイビングキャッチに散った虎のスピードスターら、プロ野球界の電撃引退劇

プロ野球界の電撃引退劇

 3月1日、女優の堀北真希が芸能界からの引退を発表した。トップ女優の突然の引退劇は世間を大きく騒がせた。

 この堀北真希の電撃引退のインパクトもさることながら、プロ野球の世界でも同等の、いや、それ以上の引退劇があったのはご存知だろうか?

 今回はプロ野球界の電撃引退劇を紹介したい。

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■「ベンチがアホやから野球がでけへん」元祖・電撃引退は江本孟紀

 電撃引退劇。その元祖的存在といえば「エモヤン」こと江本孟紀だろう。

 江本は1970年にドラフト外で東映に入団。2年目の1972年に南海(現・ソフトバンク)に移籍するとエースとして活躍。その後、移籍した阪神でも主戦としてチームを支えた名投手だ。

 また、ハンサムな容姿から歯に衣着せぬ物言いをする毒舌キャラクターでも人気を博した。しかし、その毒舌が電撃引退の原因となってしまう……。

 事件は、1981年8月26日のヤクルト戦で起きた。先発の江本は好投を続けるも、8回に同点に追いつかれるとベンチから降板を命じられる。ここで江本が激昂。グラブを叩きつけ、ベンチ裏へ引き上げる際に新聞記者を前にうっぷんを晴らした。

「ベンチがアホやから野球がでけへん」

 ピンチの場面で中西太監督が背中を向けてベンチ裏へと消えてしまったことが、どうしても許せなかったという。

 翌朝、この発言は新聞に大きく掲載され、ひと騒動に。首脳陣批判とも取れる発言を重く見た球団は、江本に10日間の謹慎を言い渡す。

 この処置に対して江本は、「謹慎10日は辞めろというのと同じです。球団にも迷惑をかけたし、責任をとって辞めます」と、その場で引退を表明してしまった。

 引退時の年齢は34歳。このシーズンは8月下旬までに、12試合に先発していた。全盛期は過ぎたとはいえ、ローテーションを守る力を保っていただけに引退を惜しむ声は多かった。

 引退後の江本は解説者兼タレントに転身。参議院議員などを経て現在は、四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスの総監督を務めながら、解説者としても活躍している。

 今も毒舌は健在で、その鋭い舌鋒で、度々実況アナウンサーの言葉を詰まらせている。

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