「さみしい」という言葉には、「寂しい」と「淋しい」の2種類の漢字をあてることができます。ここでは、寂しいと淋しいの違いなどについて見ていきます。
「寂しい」と「淋しい」のもっともわかりやすい違いは、常用漢字かそうでないか、ということです。常用漢字とは、一般的に使われる漢字のことで、それは内閣が決めています。
寂しい、これが一般的に使うことを推奨されている常用漢字です。淋しい、これはあまり一般的に使わないようにしましょう(「寂」を使いましょう)ということに決まっているのです。
漢字って、時の内閣が「決める」ものなんですね。
寂しいの定義と使い方漢字を定義するものに漢和辞典があります。みなさん、漢和辞典くらい使ったことがありますよね? 漢和辞典によると、「寂」という漢字には、心細いという意味があるそうです。信頼していた彼が最近冷たくて寂しい……たとえばこういう使い方をします。
死ぬことを意味するとも書かれてあります。「死ぬこと。涅槃(ねはん)」と書かれてあるので、いわゆる仏教的な意味合いを帯びている漢字なのでしょう。ほかには閑寂(かんじゃく)の趣という意味もあるそうです。
瀬戸内寂聴さんは京都に「寂庵(じゃくあん)」という名前の寺院をひらいておられますが、寂庵とはなんと赴き深く仏教的な名前なのでしょう……と感じませんか?
淋しいの定義と使い方一方、淋しいは、サンズイがあるくらいですから、水をそそぐとか、水をかける、水がしたたるさま、という意味がある漢字です。
「病気」という意味もあります。淋病(りんびょう)って、最近ではあまり聞かなくなりましたが、昔は風俗で遊ぶとすぐ淋病にかかる……なんていわれるほど、メジャーな性病でした。