日本からも多くの観光客が訪れるパリ。
博物館や美しい建造物といった見どころが多いこの街の中で、ひときわ目を引く黄金の屋根を持つ建物があります。
それが、ナポレオンが今も眠っている場所、アンヴァリッドです。
アンヴァリッドと広く呼ばれていますが、正式名称はオテル・デ・ザンヴァリッド。戦争で傷ついた軍人を受け入れる目的で、ルイ14世によって建てられた廃兵院です。
17世紀に建設されたアンヴァリッドは病院として機能したほか、ここに住んでいた軍人たちには手工業に従事する機会が与えられていました。
現在のアンヴァリッドは一部が今でも軍事病院として使われているほか、13世紀からの武器などを展示する軍事博物館、フランス軍の教会として使われているサンルイ教会、そしてナポレオンが眠るドーム教会といった複数の施設から成り立っています。
さっそく中へ入ってみましょう。入り口にはナポレオン像が立ち、厳しい顔で訪れる者たちを見守っています。
「兵士の教会」であるサンルイ教会は、美しい白い両壁に軍機が掲げられています。これらの軍機は破った敵のものであり、いわばフランス軍の勝利を象徴しているのです。教会内に流れる整然とした空気に、背筋がピシッとなるような思いです。