第4回WBCの二次ラウンドは全て終わっていないが(3月17日時点)、今大会の観客動員数はすでに60万人を超えたという。前大会の同時点では40万人強。前売り券の売上げ状況から見出した計算ではあるが、WBCは認知され、大会回数を重ねるごとに野球ファンを拡大しているようだ。
「侍ジャパンと対戦したキューバ、オーストラリア、中国、オランダ、イスラエルの選手たちは、日本の応援に驚いていました。今大会はトランペットなどの鳴り物を使った応援を禁止していますが、声援だけでこんなに球場全体に響くのか、と。日本の球場は整備が行き届いていてキレイだと感心していました」(米国人ライター)
野球文化の違いも攻撃面で表れた。日本のように大量リードしていても貪欲に1点を取りに行くスタイルに対し、「侮辱された」と誤解した投手も出たという。その通りなら、余計な敵愾心を買う恐れもある。まだ一方で、まるでマスゲームのように一糸乱れぬ日本のバントシフトに驚いていたチームもあった。技術や戦略のきめ細やかさならば、日本は世界一である。しかし、フィジカル面やパワーでは敵わない。米国内球場に多く見られる急勾配のマウンド、表面が滑るとされるWBC使用球への違和感にしてもそうだろう。
「NPBの大半の選手は学生時代に『国際大会』を経験しています」
学生野球の関係者がそんな話をしてくれた。観客席全体が敵陣営を応援するビジターゲームの苦しさはもちろんだが、学生の国際大会における練習環境は必ずしも『公平』ではないことも多かったという。日本の大学代表チームがアメリカに乗り込んだ際、現地の野球場を借りられず、陸上競技場で練習したこともあった。また、ホテルのシャワーからはお湯が出ず、冷たい水で身体を洗ったそうだ。今回のWBCで来日した海外チームに対し、日本の主催関係者は最大限のもてなしをしたが、過去の学生の海外遠征では練習環境の不公平はむしろ当たり前だったと話す。
「松坂世代の選手が大学生だったころは、陸上競技場での練習しかできませんでした。
WBC情報 「世界一奪還」まであと2勝 侍ジャパンはアメリカでの違和感を楽しむことができるのか
2017.03.19 12:00
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