女子的には年下くんは歓迎だけど、年下くんの方ではどう感じているのか……アプローチするときも、アプローチされても、なんだか不安になりませんか?
日本最古の恋愛マニュアル『源氏物語』が参考になりそうです。
平安時代の恋愛では、女性の方が年上なことを気にする男子は少なかったのだとか!?
副伏(そいぶし)といって、貴族男子が元服したての結婚初夜、年上妻がベッドでリードをするという習慣があり、正妻は3、4歳上の場合が多かったそうです。
なかでも圧巻の年齢差が源典侍(げんのないしのすけ)の場合。彼女は老いても、琵琶の名手で、その華やかな演奏に光源氏が興味を持ったことが恋の始まり。
光源氏が10代の頃、彼女は57〜58歳。しかも、光源氏以外にも同年代の恋人がちゃんといるのです。さらには、光源氏の親友、頭中将(とうのちゅうじょう)ともベッドイン。孫のような美青年達を手玉に取ってしまうバイタリティーに喝采を送りたくなります。
◆年上女子の過剰なプライドはやがて殺意に!?源氏物語の悲劇的な年上女子タイプといえば、六条御息所(ろくじょうみやすどころ)でしょう。光源氏より7歳上で身分も教養も、そしてプライドもこの上なく高い。
初めは光源氏からの熱烈アプローチで始まったこの恋。
ところが六条御息所は、正妻としてのプロポーズを期待してしまい、光源氏からの愛人としての扱いを思い詰めてしまいます。まだまだ遊び盛りの年下男子・光源氏にとっては一緒にいると気づまりなことがだんだんと増え、次第に足が遠のくように……。
正妻になれないどころか、捨てられたと感じた六条御息所(ろくじょうみやすどころ)は、ついには恨みのあまり生霊となって、光源氏の正妻・葵上をとり殺してしまします。年上女子のプライドを捨てて、素直に悩みや嫉妬の気持ちをぶつけていたら、悲劇は防げたのかも……。
◆それでも年下彼氏に選ばれるには?悲劇を招いた光源氏と六条御息所ですが、その二人の子供たちは年の差婚の成功例となります。光源氏の息子・冷泉帝と、六条御息所の娘・秋好中宮(あきごのむちゅうぐう)の結婚です。
この2人の年齢差は9歳。