【プロ野球】秋吉亮vsバレンティン! デニングが中堅!? ヤクルトファン的WBC名場面はコレ!

ヤクルトファン的WBC名場面はコレ!

 2017WBCはアメリカの初優勝で終わりを告げた。日本は惜しくも準決勝で敗れたが、熱い戦いぶりで野球ファンに大きな感動を与えてくれた。

 ちなみに、ヤクルトファンの筆者としては秋吉亮の快投、バレンティンのベストナイン選出、ロマン、ラルー、デニングといった元燕戦士たちの出場など多くの希望も受け取った。

 今回は筆者が現地観戦した東京ドームでの日本代表戦6試合から「ヤクルトファン的WBCの名場面in東京ドーム」を取り上げたい。

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■これぞ真剣勝負! 見たくないけど見たかった!

 まずは誰がなんと言おうとこの場面しかない。2次ラウンド初戦となった日本とオランダの一戦で「その瞬間」が訪れた。

 6対5と日本が1点リードして迎えた7回裏2死一塁。打者・バレンティンの場面で松井裕樹(楽天)に代わって秋吉がマウンドに登った。ついに秋吉対バレンティンが実現。

 この対決にはヤクルトファンだけでなく、東京ドームもスタンド全体が盛り上がり、一塁側内野席で見ていた筆者も身震いした。左右に目を向けると両隣の観客も興奮していた。

 大会前、秋吉は「バレンティンは外角へのスライダーでいつも打ち取られている」と語っていた。その言葉通り、初球から秋吉は外角へのスライダーを2球続ける。

 しかし、バレンティンは手を出さない。3球目のスライダーをファウルされ、4球目はインハイへのストレートを投じ、これもファウル。5球目を放る前に捕手・小林誠司とのサイン交換で秋吉は首を2度振った。勝負球に選んだのは伝家の宝刀・スライダーではなく、チェンジアップ。外角低めに決まった渾身の一球にバレンティンは空振り。秋吉が勝利した瞬間だった。

 この勝負の後、両者は笑顔で言葉を交わしている。どういう言葉を交わしたのかはわからない。しかし、あの笑顔から察するに称え合っていたのだろう。この場面が全6試合行われた東京ドームで最も印象に残ったシーンだった。

 この試合は延長タイブレークの末に8対6で日本が勝利。日付が変わる直前に試合が終わったたが、筆者は最後まで戦いを見届け、無事終電に乗ることができたこともつけ加えておく。

 ちなみに終電に間に合った要因は、10回表に日本が2点を奪った直後、山田哲人(ヤクルト)が併殺打となり、日本の攻撃がサクッと終わったからだろう……。

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