ご質問誠に有難う御座います。
今回は私の本の読み方をお話しさせて頂きたいと思います。
まず私は基本的に「この本が欲しい」と思った本は電子書籍で購入しております。
書店員であるご質問者様の神経を逆撫でするようで申し訳ないのですが「本を読むときは必ず買うこと。面白いと思った本は決して売らず捨てない」という方針の家で育った私にとって、実際の本を買うというのは限界が御座います。ですので家に保管しなければいけない本の冊数を減らすためにも電子書籍を多用しています。
とは言え、私も紙の本を買わないというわけでは御座いません。ただし、残念ながら私は「紙には紙の暖かさがある」とか「あの匂いが好き」というような理由は全くありませんので、これからお話しさせて頂く事情が変わった際には紙の本を買わなくなる可能性もあるでしょう。
“興味がない本”を何故なのかと不思議に思われるかもしれませんが、私の考えとしては“興味がない本”こそ買うべき本である、とすら思っております。
この理由をお伝えするためには、私の最も大切にしている考え方である「中庸」という言葉の意味を説明しなくてはならないでしょう。私は何よりも「中庸」こそが大事だと考えております。中庸というのは簡単に言えば「偏らない」ということ。
例えば、私が今読み途中の本は“文明崩壊 ジャレド・ダイアモンド著”で御座います。
このジャレド・ダイアモンドさんが書いた「銃・病原菌・鉄」という本が物凄く面白かったので「文明崩壊」も買ったのですが、この連鎖を続けて行くと私が読む本は間違いなく偏っていくことでしょう。
読む本が偏ると、それは思想が偏るということとほぼ同義。それは私の基本理念である「中庸」に反するので出来る限り読む本を偏らせないようにしている。