2017競馬界はこの「2大V字回復騎手」を狙え!(1)内田博幸が好調の理由

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2017競馬界はこの「2大V字回復騎手」を狙え!(1)内田博幸が好調の理由

 まさにV字回復と言うにふさわしい騎手が2人、目をみはる騎乗を見せている。豪腕と称されながら失速、低迷。そして今年、しんがりから一気にまくるかのような活躍で、オイシイ馬券を演出しているのだ。

 ここ数年の鬱積を晴らすかのように勝ち星を重ね、4月2日現在、34勝でリーディング3位。美浦トレセン関係者が、

「昨年の89勝を大きく上回るペース。4年ぶりの年間100勝超えは確実でしょうね」

 と称賛するのが、内田博幸(46)である。V字回復を果たした要因はどこにあるのか。美浦トレセン関係者が続けて言う。

「戸崎圭太(36)との関係ですね。厩舎サイドやサークル全体が『戸崎、戸崎』となびいているでしょ。同じ南関東からJRAに移籍した先輩としては、忸怩たる思いがあったんですよ。アッという間に追い越され、去年なんか倍以上の差をつけられましたからね」

 昨年、187勝でリーディングトップだった戸崎は今年、内田の後塵を拝している。

 その忸怩たる思いを解消するきっかけとなったのは、昨年暮れの東京大賞典。アポロケンタッキー(5番人気)での勝利だった。競馬ライター・兜志郎氏が振り返る。

「武豊(48)騎乗の1番人気アウォーディを潰してみせた勝利後のインタビューで『戻って来ました、この大井に!』と喜びを表していましたが、復活宣言をしているように思えました。このレースには、戸崎もコパノリッキーに騎乗していましたが、有無を言わさず4コーナーでかわしていった。先輩の意地を見せつけた騎乗ぶりには、見ているほうもシビレましたね。この勝利は、間違いなく自信につながったと思います」

 その騎乗ぶりに幅が出てきたことについても、

「近年は正攻法で好位につけ、直線でジリジリ伸ばす騎乗が目立つこともあったが、今年に入り、『へぇ、こんな乗り方もできるんだ』とビックリさせるような騎乗ぶりも披露しています」(トラックマン)

 例えば3月4日の中山・4歳以上1000万下牝馬のダート1800メートル戦。メリーウィドウ(5番人気)に騎乗した内田はペースが遅いと見るや、向こう正面で猛スパートを開始。

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