非常に便利なフリマアプリ「メルカリ」だが、最近話題になった紙幣や領収書の出品のように、中にはその出品自体が法律に触れると指摘される商品も幾つかあり、色々と物議を醸している。
さてそんなメルカリの幅広い商品の中に、ソーシャルゲームやオンラインゲームのアカウントも含まれていることをご存知だろうか。ゲームのアカウントやアイテムなどを現金で売り買いする行為をRMTと言うが、RMT自体は多くの会社が利用規約等で禁止している。ところがメルカリではRMTが可能なのだ。
ちなみにゲームのアカウントやアイテムの所有権は、そもそもユーザーにない。ユーザーが所有していないならば誰が所有しているか。強いていうならばゲーム運営会社だろう。しかしそもそも所有権とは「もの」にのみ生じるため、ゲーム会社が持つのは著作権と言えるのかもしれない。
電子データに過ぎないアイテムやアカウントを、そもそも所有権すら保持していないユーザーが、メルカリで売買をする事自体に色々な問題がありそうだが、これが成り立つのは、やはりそのアイテムに金銭的価値があるということなのだろうか。今回はこの問題について清水陽平弁護士に伺った。
■金銭的価値が認められるかどうかは非常に難しい問題だが…
早速だが、ソーシャルゲームやオンラインゲームのアカウントやアイテムに金銭的価値はあるのだろうか。
「難しい問題です」(清水陽平弁護士)
まずはこのように話す清水弁護士。冒頭伝えたように、アイテムやアカウントは単なる電子データ過ぎない。そんな単なる電子データであっても、買い手がいる以上、金銭的価値があると言わざるを得ないのだろうか。
「アイテムは電子データに過ぎないので所有権の対象になりません。ただ、実際に価値があってお金を出してでも欲しいということになれば、金銭的な価値が生じることになります」(清水陽平弁護士)
■しかし実際売買されている以上、金銭的価値はあるということになる
ちなみにRMTの多くが利用規約で禁止されているが、禁止されているにもかかわらず、RMTが出来てしまう。これについてはどうだろうか。
「RMTは、通常は規約により禁じられています。
ゲームのアカウントやアイテムに金銭的価値があるのか弁護士に聞いてみた
2017.05.10 19:00
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