■甲子園に手が届きそうで届かない悲願校
高校野球の世界には「過去何度も地方大会の準決勝、決勝など惜しいところで涙をのむ」「秋、春は強いのに夏は弱い」「地区内では強豪なのに、なぜか甲子園と縁がない」といった、甲子園に手が届きそうで届かない高校がある。言うなれば甲子園「悲願校」だ。
こうした高校は、実力、あるいは体制的にいつ甲子園に出てきてもおかしくないケースが多い。しかし、圧倒的な知名度の普及効果がある甲子園の舞台に出ていない故に、地元のファンを除けばディープな高校野球ファン以外の知名度は高くない。
なかにはフロックに近い形で甲子園出場を果たしたチームよりも数十年、地区内で安定した強さを発揮しているチームや、全国的な強豪を後一歩まで追いつめること数度、なんてチームもある。
故に、悲願校は「卒業」、すなわち甲子園初出場を果たすと、一気に甲子園上位まで勝ち進むこともあるのだ。
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■激選区の悲願校
さて、そんな「悲願校視点」で全国を見渡すと、大商大堺(大阪)、横浜創学館(神奈川)、向上(神奈川)などは、高校野球好きの間ではすでに「強豪校」として認知されている、
なのに、それらの高校は甲子園とは縁がない。典型的な悲願校として名前がすぐ出てくる。大阪も神奈川も激戦区。典型的悲願校があるというのは、その地区を勝ち抜くことの大変さを表しているのかもしれない。
昨年、悲願校を卒業した八王子(西東京)、松山聖陵(愛媛)も野球どころの高校である。