モノとインターネットを繋げる「IoT」と介護

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モノとインターネットを繋げる「IoT」と介護

モノとインターネットを繋げるIoTが話題になっている。そんなIoTが介護の世界にも進出しようとしている。コニカミノルタやキヤノンが提供する「スマート介護」なるサービスも、IoTを活用したものの一つだ。

■具体的にはどんなサービスがある?

介護の世界では人手が不足していると常に言われている。そのような問題を解決に導いてくれるかもしれないのが、このスマート介護なのである。具体的なサービスは、ベッドにセンサーを組み込み、デバイスによってベッドを使っている者の状態をチェックする。それによって、健康状態を把握したり、緊急時の対応がすぐさまできたりするというものだ。

スマート介護の例は他にもある。電子血圧計でのデータをクラウドで管理することもその一つと言えるだろう。血圧計で測ったデータはスマートフォンに送られ、クラウドで管理できる。日々の健康管理の手間が省けると言うわけだ。

また、多種多様なセンサーを組み合わせての見守りサービスもスマート介護の一つだ。夜間の見回りで見逃してしまうような異常も、センサーを通してよくわかる。ベッドからの転落などを検知し、即座に対応することができれば、負担が減るだけでなく高齢者にとっても安心だ。

■様々な問題を抱えている介護業界

介護の世界で人手が不足しているのは、その激務に対して給与が見合っていないためだと言われる。それによって介護職を続けることが困難になり、多くの勤労者が辞めてしまうのだ。それに加えて新しく介護の職につくものも少なくなってきている。この理由もやはり給与と労働のバランスがとれていないことに起因する。

そんな中に旋風を巻き起こすことになろうものが、スマート介護である。ベッドに取り付けられたセンサーで自動的に被介護者の状態がわかるため、介護の負担がぐっと楽になる。さらに、高齢者の方にとっても、確実な介護ができるということで大きなメリットになる。

介護負担が少なくなれば、今介護職についている人々も離れることは減り、新採用での人員獲得も視野に入ってくる。スマート介護はまさしく介護界の革命児となりうるポテンシャルを秘めているのだ。

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