サッカー・ブラジル代表ネイマール「290億円移籍」の舞台裏

| まいじつ
(C)Shutterstock

世界のサッカー界でとんでもないビッグマネーでの移籍が成立した。

今夏のヨーロッパの移籍市場で、ブラジル代表選手のネイマールが、所属するスペインのバルセロナからフランスのパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍を果たした。発生する契約解除に伴う違約金は2億2200万ユーロ(約290億円)にも及ぶとみられる。

「移籍金で小さな国がまるごと購入できそうです。しかしながら、この移籍については“きな臭い噂”がいくつか飛んでいました。ひとつは、ネイマールがブラジルからモナコに移住して税金を安く済ませる措置をするのと同時に、ASモナコ(国家の枠を超えてフランスサッカー連盟に加盟)に所属して、将来的には国籍もフランスに移すというものです。これにはエージェントも乗り気だったようです。ふたつ目は、ドバイのチームに移籍して石油王の庇護のもと『40歳までドバイでプレーする。ただし年俸240億円を保証する』というもの。3つ目は、本田圭佑が抜けたACミランが巨額な移籍金でネイマールを獲得するというプランです。噂通りになりませんでしたがが、ある意味で現実味がありました」(スポーツジャーナリスト)

今回の移籍金は、これまでの常識を覆すほどの金額だ。この大型移籍について、かつて日本の名古屋グランパスを指揮し、何度か日本代表監督候補にも名が挙がった、現在イングランド・プレミアリーグでアーセナルの監督を務めるアーセン・ヴェンゲル監督が苦言を呈した。

「これはオーナー主導で実現した移籍であって、過去15年間に行われたサッカー界の移籍の常識を完全に覆すものだ」

多くのブラジル人選手が在籍するPSG

また、ネイマールがPSGを新天地に選んだことには、環境面も理由のひとつに挙げられている。親しい選手のD・アウベスが、バルセロナからイタリアのユベントスに移籍した際に、ネイマールはバルセロナに対する愛着が薄れたとされる。そのアウベスは今夏、PSGへ加入。これがネイマールの合流を後押ししたのは間違いないだろう。

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