かつて第2次ブルガリア帝国の首都として栄えたブルガリアの古都、ヴェリコ・タルノヴォ。
大きく蛇行するヤントラ川沿いの崖にへばりつくように古い民家が連なる風景は、ブルガリアでも、いえ東ヨーロッパでも類を見ない独特の美しさを誇っています。
日本では角界のベッカムと呼ばれていた琴欧州の故郷としてヴェリコ・タルノヴォをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
自然と中世の街並みが見事に融合した、ヴェリコ・タルノヴォの象徴的な景観が見られるとっておきの場所が、アッセン王のモニュメント周辺。
ヤントラ川に挟まれた中州のような場所にあるモニュメントへは、ブルガリアの母広場の近くから観光案内所の前を通って「Alexander Stamboliyski」通りを東に進み、ヤントラ側に架かる橋を渡ります。
この橋を渡る以外の方法はありません。アッセン王のモニュメントは、ヴェリコ・タルノヴォきっての素晴らしい景色が楽しめる場所でありながら、行き方は意外にわかりにくく、人通りも少なく、まさに穴場的スポットといえるでしょう。
ヤントラ川に架かる橋の上からは、ヴェリコ・タルノヴォの旧市街が一望できます。
森と川に抱かれ、丘の上に身を寄せ合うようにして家々が建つ街並みはどこか幻想的で、その独特の風景に思わず見入ってしまいます。