関東のお伊勢さまでなが~く開催されるお祭り
毎年9月11日から21日まで行われる芝大神宮(東京都港区)の例大祭が、今年も開催されています。
芝大神宮は、寛弘2年(西暦1005年)に創建、江戸時代には幕府の保護を受けて「関東のお伊勢さま」として庶民に大人気だった由緒ある神社。そんな芝大神宮の例大祭は10日間も続くので、「だらだら祭り」とも呼ばれ、古くから親しまれています。江戸時代の文献「絵本東童郎(えほんあずまわらわ)」にも、「御江戸第一の長祭」と書かれています。
芝大神宮の周辺はその昔しょうが畑が広がっており、祭りになると境内やその界隈にしょうが市が出て、葉しょうがやしょうが湯などを売ることから、「生姜祭り」とも呼ばれます。
広重、豊国「江戸自慢三十六興 芝神明生粋(部分)」国会図書館蔵
お祭りの名物の一つでもあるしょうがは、「芝神明宮(芝大神宮の当時の呼び方)のしょうがを食べると風邪を引かなくなる」と言われ、江戸時代から大人気でした。葉しょうがは大変身体にいいので、季節の変わり目にはかかせない薬味ですよね。
しょうがにまつわるこんな川柳もあります。「甘口の 言葉はゆかず 葉しょうがの 辛き目をする 市の人ごみ」(葛飾北斎「東都名所一覧」より)。しょうが市でのあまりの人混みでひどい目にあった、という内容がおもしろく詠まれています。