『ツルハ』の杏林堂買収で突入 ドラッグストア業界戦国時代

| 週刊実話

 ドラッグストアのツルハHD(本社=北海道札幌市)が9月、同業で静岡県を地盤とする杏林堂HDを子会社化すると発表し、業界に衝撃をもたらした。
 「背景には、ドラッグストア業界の激しいサバイバル競争があります。ツルハは約231億円で杏林堂グループ株式の過半数を取得。これにより、ツルハの連結売上高は約6000億円となり、最大手のウエルシアHD(本社=東京都千代田区)を抜き、業界首位に躍り出る見通しです。杏林堂自体の名称は残すが、両社は今後、自社ブランド商品の開発、仕入れなどを共同で行い、業界トップを不動にする狙いがある」(業界アナリスト)

 ドラッグストア業界は、昨年、エポックメーキング的な年になった。
 「22年間にわたり売上高で業界トップだったマツモトキヨシHD(本社=千葉県松戸市)、いわゆるマツキヨが、'16年度の売上高で3位に転落したのです。マツキヨではこの結果の理由を、骨太の企業体質にするため体質改善を優先したためと述べている。'16年度には約90店舗を閉鎖、50店舗を改装。約100店舗を新しく出店しましたが、その影響で業界首位だった売上高が5351億円と、前年より0.2%減少したのです」

 マツキヨに代わって首位に躍り出たのが、大手スーパー、イオングループのウエルシアHDで、'16年度の売上高は前年度比18%増の6231億円。ツルハHDも同年度の売上高は前年度比9%増の5770億円で2位だった。これが今回の動きで、逆転すると見られている。
 また、マツキヨの3位も安泰とは言えない状況だ。
 「東京府中市に本社を置き急ピッチで全国展開をしているサンドラッググループが、'16年度の売上高5283億円でマツキヨに肉薄。それに続く福岡県福岡市に本社を置くコスモス薬品グループも同5027億円。まさに群雄割拠の状態なのです」(関係者)

 一時的にトップに立っていたウエルシアは、相次ぐ買収で業績を伸ばしてきた。
 「今でこそ業界トップクラスのウエルシアですが、3年前まで売上高は2000億円にも達しなかった。それが、神奈川が拠点のCFSコーポレーション、京都中心のシミズ薬品などを次々に買収したことで売上を急上昇させたのです。

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