テリー そもそも、村野さんはどうして役者になろうと思ったんですか?
村野 本当は商社マンになろうと思っていたんですよ。それで早稲田大学商学部に入ったんです。
テリー すごいじゃないですか!
村野 でも、授業が貸方借方、原価計算、経済原論とか全然おもしろくないんですよ。それで1年の夏休みには商社マンはあきらめちゃった。
テリー 見切りがえらく早いなァ(笑)
村野 で、夏休みにブラブラしていたら、すぐ上の姉に、「お前は勉強なんて向いてないんだから、自分のやりたいことを見つけなきゃダメだよ」って言われて、いろいろ考えたんですよ。そしたら、中学の時に演劇部を手伝ったことを思い出したものですから、大学にあった「劇団こだま」に入ったんです
テリー それ、田中真紀子さんとかもいたところですよね?
村野 長塚京三もいました。1期上には久米宏さんもいたらしいんですね。
テリー すごいな、まさにエリート集団だ。
村野 それでもう芝居がすっかり楽しくなってしまいまして、「もう、このままいっちゃおう」と、大学を卒業後に「文学座」の研究所に行ったんです。
テリー あの頃の文学座って人気もあったから、なかなか簡単に入れなかったんじゃないですか。
村野 って言いますよね。僕もあとで聞いてみたら、「(その頃の劇団に)お前みたいな、すっとぼけたタイプのヤツがいなかったから」って言われましたから(笑)。芝居とか関係なかったみたいですよ。
テリー でも、それだって村野さんの才能じゃないですか。