11月9日、関東信越厚生局麻薬取締部は、危険ドラッグの製造と密売を行っていたとして、医薬品医療機器法違反の疑いで、東京・世田谷区に住む岩村学容疑者(無職=50)を含む23歳〜76歳の男女8人を逮捕したことを発表した。
「捜査員が9月、岩村容疑者らがドラッグの“製造工場”にしていた、神奈川県川崎市内の民家を家宅捜査したところ、約180kキロ、末端価格で30億円相当の危険ドラッグと、その原料となるハーブ約1.6トン、製造に使用したと思われる撹拌機や遠心分離機などが見つかった。ドラッグの押収量としては国内最大規模ですが、2階建てのごく普通の民家、しかも匂いや物音もしなかったことから、近隣住民も全く気づかなかったのです」(厚労省関係者)
グループのリーダー格とされる岩村容疑者は容疑を認め、「3年ぐらい前から始めて、月3000万円ぐらいの収入があった」と供述しており、販売を開始した'13年頃から、10億円相当を稼いでいたと見られている。
危険ドラッグは、覚せい剤や大麻などの違法薬物と似た成分を含む、法をかいくぐるために作られた薬物。乾燥したハーブに化学物資を混ぜた、いわゆる脱法ハーブをはじめ、液体、粉末、錠剤のものがある。
「行政側の用語として当時は“脱法ドラッグ”と呼ばれていましたが、大麻に代わる、安価で規制にも引っ掛からないドラッグとして若者を中心に急速に広まったのが、2011年あたり。“本場”のアメリカでは、同年から'12年にかけ、当時では最も興奮作用が強いとされた『バスソルト』と呼ばれるドラッグに絡む事件が多発したのです。最も有名なのが、フロリダ州で全裸の男がホームレスの男性の顔面を食いちぎり、警官によって射殺された『マイアミゾンビ事件』でした」(裏モノライター)
その名の通り、『バスソルト』は吸引すると体温が上昇し中枢神経が刺激された上、脳のリミッターが外れ狂暴化し、ゾンビ状態になるという代物。すでに日本でも'12年の時点で広島県や埼玉県のアダルトショップやドラッグショップを中心に出回り、問題視された。そのため'13年から規制が強化され、呼び名も'14年から“危険ドラッグ”に変更されるが、指定薬物を避けたドラッグが続々現れる結果を招いた。
危険ドラッグ30億円相当摘発 中高年に忍び寄る薬物SEX
2017.11.29 18:00
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