普及する「格安4Kテレビ」はいま買うべきなのか

| まいじつ
Scanrail / PIXTA(ピクスタ)

年末商戦の真っただ中、家電量販店で人気を集めているのが『4Kテレビ』だ。東京都内のある販売店では、40型以上の液晶テレビの販売台数のうち、約7割を4Kモデルが占めているといい、今後、さらにその割合は高くなると予想されている。

実際に4Kテレビブームの口火を切ったのは、PB(プライベートブランド)モデルの登場だ。今年6月に総合ディスカウントストア『ドン・キホーテ』が発売した4K50V型の液晶テレビは、東芝製のメインボードを採用していながらも6万円を切るという価格が話題になり、1週間で3000台が完売した。しかし、実際に安いからと言って、これらPBモデルの購入は正解なのだろうか。

「PBモデルの4Kテレビは、日本の大手家電メーカー製に比べると機能面で劣ることは確かです。有名ブランドの品は、複数チャンネルの番組録画や、画像をきれいに見せる機能などが装備されていますが、PBモデルは安価な分、機能はシンプルで、4Kテレビをとりあえず試しに見たいというライトユーザー向けと言えます」(都内家電量販店販売員)

家電雑誌の編集者は4Kテレビ事情をこう語る。

「現在4Kテレビが売れているのは、とりあえずいまあるテレビの買い換えとして、安価な4Kモデルが発売されているから、というのが一番の理由です。また、来年2月に開催される平昌冬季五輪を新しいテレビで見たいという人も多いです。量販店やネットショップで発売されている4Kテレビの平均価格は14万円程度で、前年同月より1割以上安くなっています。家電量販店のノジマが11月に49型を5万3800円で発売しましたが、こちらも大人気でした。しかし、いま売っている4Kテレビでは、2018年に始まる4K実用放送を視聴するときには、専用のチューナーが必要になります。

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