これならできるかも!記憶力を向上させる簡単な方法(オーストラリア研究)

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これならできるかも!記憶力を向上させる簡単な方法(オーストラリア研究)

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 3歩、歩かずとも忘れることができてしまう私の為にあるような研究結果が報告された。その方法はとても簡単だが、人前ではちょっと恥ずかしいかもしれない。

 覚えたいものを声に出して読むのだ。

 これは、しゃべる言葉と聞く言葉の両方を自分のものにすることで、心に残る機会が増すからだそうだ。

・能動的な動きが加わることで記憶力は増す
 この研究を進めている、オンタリオ州ウォータールー大学のコリン・マクラウド教授は、研究から、学習と記憶は能動的な"動き"が関わることによって、利益を得ていることが確認できたとする。

 つまり、言葉を覚えるときに、体を動かすといった動きや、生産的な要素を加えると、その言葉は長期記憶に鮮明に残るために、より忘れにくくなるのだ。

 これは、覚えたい言葉を書いたりタイプしたりすると記憶力を高めるという、マクラウド教授の以前の発見にもとづいている。

 研究チームは95人の被験者を対象に分析を行った。被験者たちを、「黙読」、「第三者に大きな声で読んでもらうのを聞く」、「自分で声に出して読む」という3つのグループに分けてそれぞれの記憶力を調べたところ、「自分で声に出して読む」が最も記憶力が高かったという。

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・能動的な動きを絡めることによる学習と記憶にとっての利点
この実験結果から、声に出して読むという行為が記憶力を向上させることがわかる。これは、「生産的効果」と呼ばれるもののせいだと考えられている。つまり、自分でしゃべって、聞くという行為を同時にすることで、その言葉がより自分のものになり、のちのちまで記憶に留まりやすい。
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