おいしい日本酒を生み出す最高の原料として知られている山田錦。「酒米は食べてもおいしくない」というイメージがあるが、兵庫県三木市のパン店「ピストリーナマツヤマ」の山田錦を使ったパンはおいしいと地元で話題になっているそうだ。
Jタウンネットはピストリーナマツヤマに取材をし、その開発エピソードを聞いた。
写真提供:ピストリーナマツヤマ(以下同)
「もう、ほかのパンは食べられへん...」
取材に応じてくれたのは、社長の松山敏郎さん。いまから5年ほど前に、地元の食材をつかったパンを開発したいと考えた。
「兵庫県は日本一の山田錦の産地です。米粉を使った食品はいろいろありますが、山田錦をパンに混ぜたらどうだろうと、まずは米を粉状に加工するところからスタートしました」いざ、粉にしてみたら、小麦粉とはまったく違い、パンにするために最適な粉の細かさはどのくらいなのか、調整しなければならなかったという。そして、米粉と小麦粉の配合バランス、焼き方などあらゆる工程で試行錯誤しながらようやく完成させた。
「作ってみたら、もちもちした食感で、ほんのり甘い米の香りがするおいしいパンになりました。最初に『山田錦のパンドミ食パン』を販売すると、お客さまにも好評で『おいしくて、もうほかのパンは食べられへん...』とリピートしていただいたときは嬉しかったです」『山田錦のパンドミ食パン』345円
生地の味が楽めるよう、シンプルに
その後、みそパン、マドレーヌ、抹茶ホワイトチョコ、抹茶あんぱん、つのパン、黒糖黒みつきなこなど山田錦を使ったパンを次々に開発。現在は7種類にも増えた。
一番人気は「山田錦のパンドミ食パン」で、1日30斤までしか作れないため、予約する人も多いという。