出版業界の不況が続くなか、2017年の年間ベストセラーにおいて極めて珍しい傾向が出て話題となっている。
2017年の1位に輝いたのは佐藤愛子著の『九十歳。何がめでたい』だった。購読者に挙げられるのは、同年代はもちろん、今後高齢者となる年配層を中心に売り上げが好調で、まさに“本を読む世代”の人々を中心にヒットした。これは想定できることだろう。
一方で、ジャンル別の売り上げにおいて、児童書と学習参考書が好調な年だった。この結果が年間ベストセラーにもそのまま反映され、トップテンの中でもそのジャンルのタイトルが目立つ結果となった。
具体的に見てみると、2位に児童書の『ざんねんないきもの事典』がランクインしている。児童書がここまで売れるということはめったにないことだという。
「あの有名な『ハリー・ポッター』シリーズ以外の児童書がここまで上位に食い込むことは非常に珍しく、2000年以降『ハリー・ポッター』シリーズ以外の児童書がベスト5に入ったのは初となります。6月に発売になった続編も8位とトップテンにランクインしていて、非常に根強い人気があったことが分かります」(大手出版会社広報部)
また、4位には学習参考書の『日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢(かん)字ドリル』がランクインした。
「ドリルというジャンルは確実に一定の需要があるので、そこそこは売れるのですが、総合ランキングに入ったのは近年にない出来事です。タイトルのインパクトもあり、完全にアイデア勝負で功を奏した結果ですね」(同・広報部)
10位までのランキングは以下の通りだ。
【2017年年間ベストセラー】(日販調べ、集計期間:2016.11.26~2017.11.25)
『九十歳。