中山、京都競馬場での新春開催は今週で幕。そのメインは、恒例のアメリカジョッキークラブカップ。京都では重賞がなく、新たに開幕する中京の東海Sが西のメインとなる。
この時期の古馬の中距離重賞は、GIの前哨戦という意味合いはないが、それでも4月初めの大阪杯が昨年からGI戦に昇格したことで、そこを見据えている馬にとっては重要度が増したことは間違いない。
頭数は少ないが、今回の顔ぶれを見れば明らかだろう。一昨年の有馬記念馬ゴールドアクターを筆頭に、一昨年のこのレースの覇者ディサイファ、同3着馬ショウナンバッハと古馬陣がデンと構えての豪華版である。
そこに今回と同じ舞台で行われたセントライト記念を制したミッキースワローに、目下連勝中の上がり馬レジェンドセラーといった明け4歳馬が加わるのだから、興味が尽きない一戦で、馬券的にもおもしろそうである。
過去10年、馬単で万馬券になったのは4回(馬連では3回)。堅い、荒れるは極端だが、それでも1、2番人気馬がともに連対を外すことは少ない。別定戦でもあることから比較的堅く、中穴傾向の重賞と言っていいか。
あらためて顔ぶれを見てみよう。前述した古豪に生きのいい明け4歳勢。これらが人気を分けることになるのだろうが、これでは穴党にとっておもしろいはずがない。
期待を寄せてみたいのは、紅一点トーセンビクトリーだ。これまで、牝馬が連対することはきわめて少なかった。斤量差が小さく、牡馬の一線級が相手で分が悪いのは当然。そもそも牝馬の出走数が少ないのだから、やむをえまい。
が、それを承知で挑んでくるのだから、陣営としてはそれなりに勝算があればこそなのだろう。確かに有馬記念にも出走させたのだから、無謀な挑戦では決してない。
その前走の有馬記念は14着。しかしこれ、体重がその前のエリザベス女王杯時に比べ10キロ増と重め残りの状態だった。しかも直線に入って前をカットされる大きな不利を被ってのもの。最後は追うのもやめてしまったのだから、参考外にしてよく、ここは、あらためて注目すべきなのだ。
冬場で調整が難しい時でもあるが、前走後は順調そのもの。