【世界の街角】中世のたたずまいを残す美しきスイスの温泉地・バーデンを散策

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【世界の街角】中世のたたずまいを残す美しきスイスの温泉地・バーデンを散策

スイス最大の都市・チューリヒから列車でわずか15分。リマト川沿いに広がるスイス屈指の温泉地として知られるのが、その名も「バーデン」。

「バーデン(baden)」はドイツ語で「入浴する」を意味することから、温泉地にぴったりの名前だというわけです。

この地に湧き出る温泉はスイスで最も高濃度なミネラル分を含むことで知られ、痛風やリウマチに効果があるといわれています。その歴史はきわめて古く、2000年以上も前のローマ時代からすでに「アクアエ・ヘルヴァティカエ(スイスの水)」としてその効能が評価されていました。

ゲーテやニーチェ、ヘルマン・ヘッセといった偉人たちもバーデンの温泉を好んで滞在したとか。温泉を愛したのは一般市民も同様で、その昔、チューリヒでは婚姻契約として、夫は年に1回は妻をバーデンの温泉に連れていかなければならないという項目もあったそうです。

チューリヒからのアクセスが良いバーデンは、今も昔も、日常を抜け出して身体と心を癒す絶好の場所として人気を集めてきました。

温泉地として名高い一方、バーデンは「スイスで最も美しい旧市街のひとつ」といわれるほど、中世の面影を残す町並みでも知られています。温泉を利用しなくても十分訪れる価値あり。チューリヒからの日帰り旅行にもおすすめです。

古き良きスイスの雰囲気を残すバーデン旧市街のランドマークが、「市の塔」と呼ばれる時計台。もともと15世紀に建設されましたが、何度かの改築を経て2009年に現在見られるような姿になりました。

青い文字盤と美しいフレスコ画で彩られた真っ白な時計台はなんともメルヘンチック。「思い描いていたスイスそのもの」といった光景です。

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