愛知県の豊橋市役所には、「JK広報室」という部署が存在する。「JK」とはもちろん「女子高生」の略語。「JK広報室」のメンバーは全員女子高生で、若者の独創的なアイデアなどを用い、地元の高校生と行政をつなぐべく、市のPRを行っている。2016年6月に設立されたものの、当初は「JK」という名称から批判的な声も多くあったという。
どのようにしてそうした批判的な声を乗り越えていったのだろうか。2018年3月27日、Jタウンネット編集部は豊橋市役所広報広聴課の桑名闘志也(くわな・としや)さんに取材を行った。
と、桑名さんは話す。「JK」という名称が女子高生の性的な労働を連想させるとの理由で、女性権利団体を中心として反発があったという。
「我々がご批判に対し、直接お話をして思いを伝えたこともありますが、何より『JK広報室』の子たちが一生懸命活動する姿で、広報室の活動を理解していただけたと思っています」と述べた。
「JK広報室」はもともと、豊橋市が16年に市政110周年となったことや、若者との接点を持つ機会を作るべく設立。若者に馴染みのない広報誌でイベントの告知を行っても、集まるのはシニア層が主になるのが実情だ。そのため、流行を作り出す女子高生のアイデアを活用しながら、LINEやツイッターといったSNSで情報を発信し始めたという。
18年3月27日現在でメンバーは9名。卒業などで人の入れ替わりがあるといい、豊橋市周辺の女子高生が活動する。
「豊橋市で行われている530運動(編注:ゴミゼロ運動・市内でのゴミ拾いの活動のこと)を自発的に行うなど、精力的に活動しています。他にも、メンバーからある時、『市のイベントはつまらない』という声が上がり、ハロウィーンに企画を立ち上げたりしたこともあります」と苦笑いした。