兵庫県東播磨県民局の作った「自虐CM」が話題になっている。明石市や加古川市といった東播磨地域が、神戸や姫路より存在感が薄いことを逆手にとり、架空のアイドル「神戸ちゃん」「姫路ちゃん」「東播磨ちゃん」の奮闘を描いた作品なのだが、明石市長からの「マイナーではない」といった抗議を受けて、YouTubeでの公開が停止されたというのだ。
そんな、ご当地動画で揺れている東播磨エリアから、今回は加古川市の「陣内智則『かつめしPR動画』」を紹介しよう。この動画を見れば、加古川が強い個性を持っていることが分かるはず――。
かつめしは加古川のソウルフード(松岡明芳さん撮影、Wikimedia Commonsより)
地元出身の著名人を起用したものは数あれど、兵庫県加古川市の「かつめしPR動画」ほどの全のっかりぶりは、いい意味で清々しい。陣内智則の代表ネタである「映像ツッコミ」を、地元PRに応用しているのだ。ご当地グルメ「かつめし」のPR動画ができたと聞いた陣内が、「ちょっと見てみよう」と再生ボタンを押すところからスタートする。
視聴者から見て、左側に大画面モニター、右側にソファーに腰かけた陣内。土曜夜のバラエティ番組でよく見た構図で、動画は進んでいく。加古川市民は、人生のあらゆる場面で「かつめし」を食べると、赤ちゃんや小学校、卒業式、通勤、結婚での食事シーンが映し出されるのだが、どれも現実味がないものばかりで、その度に陣内はツッコミを入れるのだった。
さすが陣内の定番ネタ、その安心感には舌を巻く。しかし、あまりに「笑いのニューウェーブ感」が強いので、自己主張の激しいテロップや、観客の笑い声が欲しくなってしまう。