スポーツ好きの人は、野球派とサッカー派に大別されますが、今回はここで質問です。運動不足の人が、健康に配慮してスポーツを始める場合、草野球かサッカーのどちらが適当でしょうか。
競技として野球とサッカーを比べると、野球のほうがケガの確率は圧倒的に低くなります。
なぜなら野球は打撃と守備の場面があり、半分以上運動をしていないからです。攻撃時は打順が回ってくるまで休憩ですし、守備の時も投手と捕手以外はほぼ休憩状態でしょう。投球を打って走る際も、準備運動さえしっかり行っていればスポーツ障害は起こりにくいと言えます。
対するサッカーの場合ですが、キーパー以外は走りっぱなしで、ハードな運動量をこなさねばなりません。若い頃にサッカーをやっていた人は「昔取った杵柄」と、いきなり走り回ってしまうこともあるでしょう。激しい動悸や息切れに見舞われるばかりか、最悪のケースでは、心臓発作や不整脈を起こす可能性すらあります。
この点で、サッカーは野球に比べて「ハードルの高いスポーツ」と言えます。
加えて、サッカーは下半身のケガが非常に多いことでも知られています。キーパー以外はキック動作やジャンプ、ボール奪取、スライディングなど野球に比べて動きが多岐にわたります。ところが体力的には、20代をピークに低下し、関節や靭帯など体のクッションとなる部分も硬くなってきます。強い衝撃が加わった時に体が反応できず、準備運動を怠ると野球以上に太腿の肉離れや捻挫、半月板損傷、疲労骨折などを起こしやすいのです。
もちろん、野球もケガと無縁ではありません。代表的なスポーツ障害が肩の障害です。投球動作を繰り返すことで、肩と肘に負担がかかります。野球経験者でもしばらくピッチングから離れていた場合、ピッチャーはやらないほうが無難でしょう。また、ヘッドスライディングやダイビングキャッチをして肩に衝撃がかかると筋や腱の損傷のリスクが生じます。
野球とサッカーはもちろん、それ以外の種目も含めたスポーツ障害の中でも多いのが疲労骨折です。