“老活のススメ”スペシャル対談「弘兼憲史×加藤一二三」(1)対局時の食事は40年間うな重

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“老活のススメ”スペシャル対談「弘兼憲史×加藤一二三」(1)対局時の食事は40年間うな重

 弘兼憲史が新しい老後を提唱する週刊アサヒ芸能の人気連載「老活のススメ」が200回で堂々のフィナーレを飾る。それを記念して、カリスマ棋士とのスペシャル対談が実現。数々の記録を打ち立てた大御所にして、今やお茶の間の人気者「ひふみん」は、まさに老活を楽しむ達人だった! 将棋、家族、そして芸能界での新たな挑戦をエネルギッシュに語り、さしもの弘兼氏も押され気味!?

加藤 弘兼さんは、小さい頃から将棋に興味をお持ちでしたか?

弘兼 僕らの年代はみんな好きですね。まわり将棋から始めて、はさみ将棋に行き、小学校高学年で普通の将棋という順番です。矢倉や棒銀といった「型」を覚えて振り飛車とかもやりました。それでも3手くらい先しか読めません。

加藤 いやいや、3手先を読めたら一人前ですよ。

弘兼 今は漫画を描いている途中、息抜きでパソコンの将棋アプリで遊んでいます。ただ、将棋アプリは強いので、5回くらいは「待った」をしないと勝てません(笑)。加藤九段はコンピュータを使いますか。

加藤 使いません。やはり人間がいちばん強いと思っていますから。

弘兼 人間のひらめきのほうが速い、ということですか。

加藤 私の場合、盤面を見た瞬間、95%は最善手が思い浮かびます。

弘兼 ということは、早指しも得意だったのですか。

加藤 持ち時間が20分のNHK杯で7回優勝しています。1手に2時間、3時間かかる長丁場の戦いでもタイトルを取っています。思うに、将棋の天才とは、ひらめきと長考の両方が優れている人のことを言うのだと思います。

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