目指すはパイロットか広告マン。中大4年の重松隆宏、ラストイヤーへの決心。

| ラグビーリパブリック

 おそらく、トップリーグなどに加盟するチームから誘いはあったのだろう。それでも中大4年の重松隆宏は、今年いっぱいでトップレベルから退きそうである。

 正確には、「(トップリーグなどのチームへは)行かない可能性の方が高いです」だ。

「トップリーグでやりたい気持ちもあったのですけど、自分が本当にやりたいことは何かと考えた時、違う道へチャレンジしようかなと。それも、だいぶ、険しいのですけど…。(各チームの採用担当者に)認められたことは嬉しくて、それを糧に4年目をがんばろうと思います。これからは、違う形で活躍したいです」

 4月29日、東京・法大グラウンド。関東大学春季大会Bグループの法大戦に挑んだ。身長182センチ、体重92キロと恵まれたサイズの重松は、ロングキック、味方のミスボールをひょいと拾い上げてのラインブレイクなど、最後尾のFBとして持ち味を披露する。

 28-47で負けたとあって「フォーカスしている点に力を注げていなかった」と険しい顔つきを浮かべながら、完全燃焼への決意もにじませる。

「ボトムアップのチームが強い。下からの突き上げが起こりやすい環境を、引っ張る側の4年生が作っていきたいです。チームの目標は大学選手権ベスト4ですが、僕は大学に入った時から満員の会場で試合をしたいと思っていました。そう考えると、決勝に…と」

 福岡の城南中で楕円球と出会い、修猷館高を経て中大入りした。上京したての頃は寮内でのコミュニティー構築に戸惑ったが、最初の夏合宿が終わる頃には笑って過ごせるようになった。当時の弁はこうだ。

「寮の部屋は3人部屋なんですけど、最初は先輩(との接し方)が全然わからない状態でした。でも、いまは自分の部屋、最高です!」

 グラウンド内では1年時から、加盟する関東大学リーグ戦1部でレギュラー出場を果たす。以後は故障によるリハビリに耐えたこともあったが、ずっと主力BKとして期待されてきた。

「毎年、いい後輩たちが入ってくる。(定位置争いへの)恐怖感があるなかで試合に出させてもらえるのは、彼らのおかげだと思っています。先輩にもよくしてくださって、対人関係の勉強ができました。

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