31歳になったばかりのFLの名もあった。
サントリーの西川征克について、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは「トップリーグから一貫していいプレーをしてきた。その経験を活かしてほしい。ジャパンAのNZ遠征でもスーパーラグビーのデベロップメントチーム相手に、メンタル的、プレー的に素晴らしいプレーを見せてくれた」と期待を込めた。
6月にイタリア代表、ジョージア代表と戦う日本代表のメンバーが発表された(5月23日)。リストに名前があったのはFW=18名とBK=15名。スタッフのディフェンスコーチの欄には、昨秋も指導陣に加わったジョン・プラムツリー氏(2019年からハリケーンズ ヘッドコーチ)の名前もあった。
「イタリア、ジョージアとも特にセットピースが強い。私たちが秋に戦うオールブラックス、イングランド戦へ向けてのいい準備にもなる」
そう話した指揮官は、「テストマッチは、例えば相手がオールブラックスであろうと、すべて勝ちにいく」と力を込めた。
サンウルブズも率いる同ヘッドコーチ。スーパーラグビーはウィンドウマンス(国際マッチ期間)に入る前、6月3日まで続くため、5月25日のレベルズ戦、6月3日のブランビーズ戦(ともにアウェイゲーム)にも、今回選出のメンバーから出場することになる者がいる。
レメキ ロマノ ラヴァや立川理道らがそうだ。
「例えばレメキは(4月14日の)ブルーズ戦からサンウルブズでは出場していません。立川も怪我から復帰の途中にありました。そういう選手に関しては、プレー時間(の不足)を考えました。テストマッチで戦えるような状態にしなければなりません」
サンウルブズには選ばれていない松田力也が入ったことについては、「複数のポジションをプレーできることも重視した」と話した。
それについては、FW2列、3列のプレーヤーについても同じだ。発表のメンバーズリストには、普段と違うポジションのところに名前がある選手もいた。「いろんな可能性を見ていきたい」との理由からだ。
スーパーラグビー開幕から9連敗後、レッズ、ストーマーズに連勝したサンウルブズの上昇気流がそのまま日本代表にもつながることを多くの人が期待するだろう。