接して漏らさず?江戸時代の健康本「養生訓」に夜の営み”交接”の極意を学ぶ

| Japaaan
接して漏らさず?江戸時代の健康本「養生訓」に夜の営み”交接”の極意を学ぶ

「接して漏らさず」。この言葉、聞いた事がある方もいるかもしれません。江戸1番の健康オタク、貝原益軒(かいばらえきけん)が述べた交接(こうせつ)=SEXの極意です。

今回は江戸時代のベストセラー健康本「養生訓」に記されたその極意について読み解きます。※なお、現代の西洋医学では必ずしも養生訓の内容が支持されているわけではありません。ご了承下さい。

貝原益軒肖像 栗原信充/画「肖像集」国立国会図書館蔵

年齢別に交接回数コントロール

「養生訓」において、益軒はあくまでも「健康で長生きする」ため、真剣に人間の性に向き合って男女の交接について言及しました。つまり、夜の営み技術指南書ではないという事です。

養生訓 Wikipediaより

東洋医学に学んだ益軒によると「腎は五臓の本(もと)」。すなわち精力を体内に温存し、腎機能を保つ事が長寿の秘訣だと説きます。その上で、腎機能を健全に保つための男女の理想的な交接回数を年齢別に書いています。

それによると「20代では4日に1度、30代では8日に1度、40代では16日に1度、50代では20日に1度、そして60代では行わないか、もし体力が盛んならば1月に1度」。この回数は中国の古書「千金万」を参考にしたようです。

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