悪霊が取り憑くようなものと聞けば、人形や家などが思い浮かぶだろう。だが文明の利器である車や電車に取り憑くこともあるようだ。飛行機もしかりだ。
不遇の事故を起こしたり、超常現象を起こすそれらの車両は「呪われた車」などと言われ、取り憑いた悪霊は搭乗者を殺すとまで噂されている。
以下では、世界的に有名となった呪われた車両と呼ばれている10台を紹介しよう。
・10. エイブラハム・リンカーンの幽霊列車
1865年4月21日、暗殺されたリンカーン大統領の遺体は、病死した息子ウィリーの遺体とともに葬儀列車に乗せられ、ワシントンからイリノイ州スプリングフィールドまで13日の旅路についた。
「リンカーンスペシャル」と呼ばれた葬儀列車は9列編成で、遺体は8列目に乗せられ、4月21日から5月3日までに7州を旅する予定だった。
Abraham Lincoln's long goodbye
今、毎年4月になると葬儀列車が辿った路線を幽霊列車が通過すると言われている。噂によると、その間、時計は止まってしまうそうだ。
音もなく過ぎ去るという証言もあるが、悲しげな音楽や警笛のような音がするという報告もある。また青い服を着た骸骨が、旗をかけられた大統領の棺のそばに立っているところを目撃したという者もいる。