麻原彰晃死刑囚ら死刑執行 公安当局が警戒するオウム残党テロ

| 週刊実話

 坂本弁護士一家殺害事件(1989年)、松本サリン事件(1994年)、地下鉄サリン事件(1995年)など、宗教の名の下に国家転覆を図ったオウム真理教による一連の事件は、7月6日、元教祖・麻原彰晃(本名=松本智津夫)死刑囚ほか6人の元幹部の死刑が執行され、一つの区切りを迎えたかに見える。しかし“残党”がいまだ活動を続ける今、“絶対教祖”の死が再びテロを呼ぶ引き金になりかねない。
 「死刑執行を機に彼らが麻原を神格化し、活動を先鋭化させる可能性は高い。来年は天皇陛下退位、6月に大阪でG20、9月からラグビーW杯、再来年には東京五輪と国家的なイベントが続く。そうした中、再びオウムがやったようなテロは絶対にあってはならない。よって、今後も後継団体の監視は徹底して続ける」

 公安調査庁関係者がこう語り警戒を強める後継団体は、「アレフ(Aleph)」、「ひかりの輪」、「山田らの集団」の3団体だ。
 「アレフは、オウム真理教を改称する形で2000年に発足し、活動内容も“麻原回帰”を色濃く残しているとされ、その名も逮捕前に麻原自身が付けたと言われる。施設内には麻原信仰を窺わせる写真や書籍が数多く見つかっており、2013年の公安の立ち入り検査では、公安調査官やオウムを批判する書籍の著者の写真が串刺しにされ祭壇で発見されるなど、その動きは過激でもある」(宗教ライター)

 布教勧誘も活発で、オウム事件を知らない若い世代に狙いをつけ着実に信者は増加、今や約1450人がいるとされる。
 「今年に入ってオウム事件の裁判が集結し、麻原の死刑執行近しとされてからは、麻原が収監されていた東京拘置所の周辺を歩き回る“小菅詣で”なる行動をとっている。信者周辺の関係者からは今、“麻原の遺骨奪還”などという話まで聞こえてくるほどです。しかも、公安やマスコミに対して徹底して秘密主義を貫いていることから、実態がよく分かっていない」(同)

 そのアレフの元代表で、2007年に脱会した上祐史浩氏が立ち上げたのが、ひかりの輪だ。上祐氏はオウム真理教時代、外報部長などの肩書でスポークスマンとしてメディア対応し、その言葉巧みさから「ああ言えば上祐」などと言われた。

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