天才テリー伊藤対談「畑中葉子」(3)事務所は「脱がないなら辞めろ」と

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天才テリー伊藤対談「畑中葉子」(3)事務所は「脱がないなら辞めろ」と

テリー 「いろいろ」って何ですか、気になるなァ。

畑中 私はもともと、アイドルになりたかったんです。でも、事務所は先生とのデュエット解消後に新しい相手として、別の若い男の子をこっそり用意していたんです。

テリー なるほど、事務所としては、畑中葉子をもう一度、デュエットで売り出したかったんだ。

畑中 でも事務所の社長にソロ活動をしたいと伝えたら、「僕は畑中葉子じゃなくて『カナダからの手紙』が欲しかったんですよ」と言われて。ものすごく傷つきました。

テリー ありゃー、それはキツいね。

畑中 そのあと、ソロで「ロミオ&ジュリエット’79」というシングルを出したんですが売れなくて。「それ見たことか」みたいな雰囲気になって、それに耐えられなくなってしまったんですね。で、先生のプロダクションにいた作曲家の卵にいろいろ相談しているうちに好きになって‥‥最後にはヤケを起こして、友達の家や彼の家に隠れて仕事をすっぽかしたりしていました。

テリー ええっ、不満は言うし、仕事はほったらかすし、男は作るし、すごい問題児だ(笑)。当時は清純派だと思っていたけど。

畑中 フフフ、テレビや取材でお話しするのはだいたい先生で、私は「そうなんです」ぐらいしか言わなかったですからね。でも、高校の頃も彼氏はいましたし、ディスコにも遊びに行ったり、ごく普通の女の子だったと思います。

テリー 周りが考えるよりも、本人は大人だったってことだね。そういうギャップにも疲れて、結婚に逃げ込んだのかな。

畑中 そういう部分もあったと思います。だから全然長続きしなくて、5月に結婚して、夏にはもう実家に帰っていました。

テリー ええっ、何なんだよ、それ(笑)。

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