アントニオ猪木の名勝負として必ず挙げられるのが、1969年12月2日、ドリー・ファンク・ジュニアとのNWA世界ヘビー級選手権試合だろう。
世界最高峰の王者を相手に、3本勝負のうち1本も許すことなく60分間を闘い抜いたことは、若獅子・猪木にとって金字塔といえる一戦となった。
ただドリー側から見たときに、これは必ずしもベストマッチというわけではない。
「王者時代のドリーの戦績を見ると、時間切れ引き分けが相当数あることが分かります。実際、この翌日に行われたジャイアント馬場とのタイトル戦も時間切れで、翌年の猪木との再戦も同様の結果に終わっています」(プロレスライター)
つまり猪木とのフルタイムドローは、ドリーにしてみればあくまでも数多くこなした防衛戦の中の一つにすぎないのである。また、引き分けが多いといっても、これは決め手を欠いていたからではない。
同じベビーフェイスの元王者であるルー・テーズの場合(タイトル変遷はテーズ→ジン・キニスキー→ドリーの順)、その強さが世界的に知れ渡っており、挑戦者は3本勝負に2-1で敗れたとしても、1本取っただけで上出来となる。
しかし、27歳にして王者となった新鋭のドリーが相手となると、日本でいえば馬場や猪木のようなご当地エースたちは、2-1の敗戦では面白くない。
「NWAの権威を保ちつつ、そうした相手に花を持たせるために、どうしても引き分けが多くなったというわけです」(同)
もちろん猪木戦における、立っても寝てもよどみなく繰り広げられた技の攻防は、素晴らしいものに違いない。
ただし、引き分けという結果だけをもって“王者と互角”とするのは必ずしも正確ではなく、ドリーやNWA本部の狙い通りになっただけという面が多少なりともあったのだ。
よってドリーの特筆すべき点は、年間300試合が当たり前とされた当時の過密スケジュールの中で、王者として60分の試合を何度もこなしてきた豊富なスタミナと、世界各地のスター選手たちと互いに理想的な関係を築いてきた試合巧者ぶりであろう。
「猪木戦でのフルタイムドローも、実のところは馬場に次ぐ日本陣営2番手格の猪木に1本取らせることを、ドリーがよしとしなかったのかもしれません。
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ドリー・ファンク・ジュニア」並の常識では測れないグレート・テキサン
2018.07.20 16:00
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