プロスポーツ選手やトップ経営者など、高いパフォーマンスを保っている人たちは自分なりのセルフコントロール術を持っている。そんな、「どんなことがあっても動じないメンタル」があれば…と思っている人は少なくないだろう。
そこで今回は、組織活性化やメンタルヘルス対策のコンサルタントであり、『折れないメンタルのつくり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)の著者である相場聖さんに、“折れない”人、“折れない”組織の特徴についてお話をうかがった。
パフォーマンスを高める組織はメンタル面での基盤を整えることが大事。ではそのために必要なことは何なのだろうか?
(新刊JP編集部)
■成長する組織は「ワークエンゲージメント」が高い!? ――本書には27の心のセルフコントロール術が掲載されています。視点の見直しやルーティーン、呼吸や姿勢など非常にオーソドックスな方法が多いと感じました。相場:はい、それは一つの狙いです。この本では一度聞いたことがある、見たことがあるというものも含めて、日常で皆さんが実際に取り入れやすい手法を中心に取り上げました。一つのことを深く掘り下げて書くのではなく、まずはオーソドックスな方法を数多く紹介することで、その中から自分にあったものをチョイスしてほしい、選んでほしいということですね。
いろいろな方からの相談を受けますが、合うメソッドって人によって全く違うんです。もちろんどんぴしゃりで合うものがあればそれに越したことはありませんが、まずはいろいろと試してみていただいて、自分の心が改善に向かうためのきっかけになればと思って書かせていただきました。それとこの書籍で紹介されている内容は、治療や改善といったことではなく、あくまでも“予防”の観点からご紹介しています。
―― 一気に変えるのではなく、小さなことの積み重ねが大事と。相場:そうですね。大きいことを一気に取り入れるよりは、小さなことを積み重ねることが大切です。
――今、働き方改革が叫ばれる中でメンタルヘルス面からのアプローチも多いと思います。