マネジメント層は知っておくべき、成長する組織に必要な「ワークエンゲージメント」とは? (2/3ページ)
ただ、「働き方改革」というと「組織を一気に変えよう」という傾向になりがちな気もします。
相場:最近は、働き方改革とメンタルヘルス対策を組み合わせて企業の支援に入らせていただくことが多いのですが、もちろん業務効率化や残業時間削減は必要不可欠なんです。ただ、メンタルヘルス面から言えば、メンタル的に良好な状態で働いていられるかどうかで大切な要素になるのは「ワーク・エンゲイジメント」です。
これは、本の中にも書かせていただきましたが、端的に言えば「やりがい」や「働き方」のことです。この「ワーク・エンゲイジメント」が高まれば本来の働き方改革を成功させやすくなる。効率化にせよ残業代削減にせよ、仕組みだけでは上手くいきません。人が運用するものですから、モチベーションが高い状態なのか、低い状態なのかで全く異なる結果が出てきます。
メンタル面を大切にしていただきながら、仕組みを連動してつくっていく。そうすることで、目指すゴールが単なる「残業代削減」ではなくなり、「こういう働き方にしたい」「こんな組織なりたい」という目標に変わるのだと思います。
――コンサルタントや研修講師として現場からあがってくる質問・相談で最も多いものはなんですか?相場:それは階層によっても違いますね。若手社員ですと、やはり対人関係です。上司、同僚、お客様。あとは、トラブルが起きたときに気持ちをどうコントロールすればよいか、というものが多いです。
一方で、管理職層から出てくるのは、メンタル的に折れやすいであろう若者たちとどうかかわっていけばよいかということですね。
――個人的に気になるのは、適切な声掛けの方法です。モチベーションを上げる言葉のかけ方といいますか。相場:これも人によって違いがあるのですが、基本的には、モチベーションを上げるためには「承認」が大事だと言われています。つまり「褒める」「ねぎらう」「感謝を伝える」の3つですね。
その中で何が響くのかは人それぞれということで、関わりの中から見つけていくことが大事になるのですが、「承認」は基本ですね。
――叱咤激励がモチベーションを高めると考えている人も少なくないと思いますが、基本は肯定的な承認が必要になる、と。相場:そうですね。