痴漢冤罪で「人生崩壊」!イザ巻き込まれたときへの準備と心構えとは

| まいじつ
(C)amadank / PIXTA(ピクスタ)

東京都心に通勤している人にとって、電車の遅延は日常茶飯の出来事だ。その遅延の理由として、「線路に立ち入ったお客様がおり…」というアナウンスが駅に流れることがあるが、これは痴漢を疑われて逃げた人かもしれない。

痴漢は卑劣な性犯罪であるから、真犯人は厳しく罰せられなければならないが、「痴漢冤罪」である可能性も当然ながらあるのだ。通勤時間帯の満員電車であり、痴漢をしていなくても、被害女性や近くにいた目撃者に痴漢と誤解されることがある。

昨年、テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に北村晴男弁護士が出演したとき、「痴漢で起訴されて、有罪になる確率は99%」と言っていた。この数字には、「本当にやった人」「やっていない人」「やっていないと主張した人」すべてが含まれる。

痴漢容疑で警察署に連行されると、取り調べが始まり、否認し続けていると、「条例違反の痴漢は、認めて供述書にサインすれば、数万円の罰金で済む。すぐに帰れるよ」と言われるだろう。真犯人ではない人も、かなり多くの人が警官のこの“甘い囁き”に落とされてしまう。

しかし、帰宅してふと我に返ったとき、やってもいない犯罪を認めてしまったことに後悔するかもしれない。

痴漢冤罪を晴らすにはどうすればいいのだろうか。性犯罪に詳しい都内の弁護士に聞いた。

「一旦確定した有罪判決を覆すためには再審を請求しなければなりません。証拠となった証言・証拠書類などが虚偽であったことや偽造・変造されたものであったことが証明されたとき、あるいは有罪判決を受けた者の利益となる新たな証拠が発見されたときなどに再審請求することができますが、再審請求が認められるハードルは非常に高いです。痴漢事件についていえば、無罪が証明できるような繊維検査やDNA鑑定など科学的証拠が収集できれば再審請求も可能でしょう」

要するに、無実であれば、警察の取り調べのときに絶対に認めてはいけないということだ。一旦認めてしまうと、それを覆すのは並大抵の労力では済まない。

スマホのアドレス帳に弁護士の番号を

警察官はときに強引な取り調べを行うことがあり、残念ながら、ただちにそれが違法とされるわけではない。

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