人間は緊張状態が続いたりストレスを抱えると、さまざまな症状が出てきます。例えば、人前でしゃべる時、手のひらやワキなどから「緊張汗」が出ます。緊張汗は女性に多い症状ですが、男性の場合は下痢になる「過敏性大腸症候群」がよく見受けられます。電車やバスで便意を感じたりするやっかいな症状ですが、これも慣れると「また来たか」くらいに思うので、緊張汗と同様、心配しすぎないことが肝心です。
こうした緊張による症状は、一度に複数箇所で出現することがなく「いちばん弱くて反応しやすい場所」に出るのが特徴です。
では、ここで質問です。緊張性ストレス症状の中で「頭痛」と「胃痛」ではどちらを危険視すべきでしょうか。
まず、いずれの症状も体が過剰なストレス性を感じて「リラックスしろ」というサインを発していると解釈してください。そのうえで、スポーツに励んだり趣味に興じたりすると、自然とリラックスできるようになります。ストレスの源から離れやすくすることが「上手な切り替え方」です。
そして、ストレス性の胃痛は、症状が進むと慢性胃炎や神経性胃炎、ストレス性胃潰瘍になりますが、胃潰瘍が命に関わることはありません。ましてやストレスから胃がんになる可能性は少なく、危険因子としては小さいと言えるでしょう。
ストレス性の頭痛は多くが片頭痛です。運動不足で肩や首の筋肉が固まって血行不良を引き起こしますが、頭全体や後頭部、首筋が何かで締めつけられるように痛むと「緊張型頭痛」となります。睡眠時の激しい頭痛により不眠症になる可能性もあり、やっかいなケースと言えます。さらには脳出血や脳梗塞など頭の病気の前兆となることもあり、ストレス性の症状の中で最も危険です。
緊張型頭痛の解消法は運動が一番ですが、悩み事があれば人に相談したり、森林浴などで気分転換するなどして、ストレスをためないようにしてください。他にも、就寝前にぬるめのお風呂に入るのも効果的ですし、体の力を抜いて腹をへこませながら、ゆっくりとできるだけ長く息を吐き続ける腹式呼吸を試すと、自律神経のバランスが整えられて症状も緩和されていきます。