黒と白の点の見え方でわかる。自閉症スペクトラム障害の診断に役立つ錯視動画

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黒と白の点の見え方でわかる。自閉症スペクトラム障害の診断に役立つ錯視動画

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 自閉症スペクトラム障害(ASD)は神経発達症群に分類されるひとつの診断名で、典型的な自閉症だけでなく、アスペルガー症候群(知的障害を伴わない自閉症)、特定不能の広汎性発達障害なども含まれている

 症状としては、社会的コミュニケーションや社会的相互作用の欠陥などだ。特徴的な兆候は、臭い・味・音に対する異常な反応と日常的な習慣の変化に対する適応困難などがあげられる。

 だが正確にASDを診断することは難しい。相手が子供である場合はいっそう困難だ。そこでイタリア、ピサ大学の専門家は、診断をサポートするツールとして錯視動画を考案した。

 この動画がどう見えるかでASDの傾向があるかどうかわかるのだという。

 診断するやり方はいたって簡単。真ん中にある赤い点に目線を置いて、白と黒の点の動きを見ていこう。最初に見えた見え方で判断する。

ASD判断錯視動画
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Amazing dots optical illusion could help diagnose autism・白と黒の点の見え方が判断基準
 動画を見ていくと、白の点と黒の点がが動いているのがわかる。だが人によってその動き方が違ってみる。白と黒を単一の筒として見えるのか、独立した2つの層として見るかの違いがあるのだそうだ。

白と黒の点が同一方向に動いて見える(ASDの傾向は低い)
 白の点と黒の点が集まって1つの筒を形成し、それが一体化して同じ方向に回転しているように見える人はASDの傾向は低いという。
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