テレビゲームに対する評価は賛否両論ある。
プレイ時間や依存などの問題もあるが、感性を刺激し、認知能力を高めるなどの利点もある。やり方次第では毒にも薬にもなるのだ(関連記事)。
そして最近あるゲームが特に注目を集めている。
そのゲームは、子供たちの感受性を高め、他者への共感を育むことができるというのだ。
・異星人が住む惑星に着陸したロボットのゲーム
『クリスタルズ・オブ・ケイドール(Crystals of Kaydor)』の主人公は、異星人が住む惑星に着陸したロボットだ。
目的はそこで暮らす異星人と友好関係を築くことなのだが、そのためには彼らの表情を読み取らなくてはならない。
異星人の表情は人間が他人とコミュニケーションを図る際に示すものを再現しているので、我々には分かりやすい。
Crystals of Kaydor Video Game Trailer
・他者の気持ちを推し量れる「共感力」の必要性
ゲームの開発は、ラーニング・ゲームズ・ネットワークがアメリカ・ウィスコンシン大学マディソン校の研究者と協力して行われた。
これに携わった研究者の目的は、テレビゲームが子供の他者への共感を育むことができるかどうか調べることだ。その大切さは今日、声高に叫ばれている。
研究では、心の形成と論理的思考を行う際に脳が機能する様子が綿密に調査された。