<文 中島早苗(東京新聞情報紙「暮らすめいと」編集長)>
東京と近郊の楽しみ、魅力をお伝えするこの連載。今月は、銀座のソニービル閉館後の跡地が、2020年秋までの期間限定でGinza Sony Parkという「公園」になっていると東京新聞本紙で知り、行って来た。
有楽町駅から数寄屋橋交差点に近づいて行くと、確かにソニービルはもうない。代わりに、巨大な植木鉢や植栽の緑がウッドデッキに配された、オープンなスキップフロアのような公園が現れた。
スペインから運ばれて来たという、樹齢千年のオリーブの大木が迎え入れてくれるこの場所は、公園だから、誰でも入れる。街に開かれていて、つながっている。交差点を渡った多くの人々が「何だろう」という感じで公園に足を踏み入れて行く。回遊できるように緑と道が配されているから、「庭園」とも言えるかもしれない。ブラブラとウッドデッキを歩く人、植栽のエッジや各フロアに幾つもあるベンチに腰掛ける人。多様な国籍、年代の人が、銀座に突如現れたこの自由な空間でくつろいでいるように見えた。
大きな鉢植えが並べられた地上庭園からは数寄屋橋交差点が眺められる(以下、筆者撮影)ソニーの永野大輔社長によれば、ビルはすぐに建て替えの予定だった。しかし2020年に向けての建設ラッシュと重なるため、「みんなが建てるなら建てない」と決めたそうだ。そして1966年から続く「銀座の庭」は現在、地上1階から地下4階まで立体的につながる「変わり続ける公園」となり、期間ごとの体験型イベントなどを実施している。
取材当日、地下2階のイベントスペースは「パーク×ミュージック×ローラースケート」をテーマに、ローラースケート場になっていて、大勢の子どもや大人が楽しんでいた。(9月24日まで。