AbemaTV 加藤浩次の「番組内ハラスメント」問題:ロマン優光連載117

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AbemaTV 加藤浩次の「番組内ハラスメント」問題:ロマン優光連載117

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第117回 AbemaTV 加藤浩次の「番組内ハラスメント」問題

 テレビ業界の人というのは、とかくテレビが一番偉いみたいに思ってるかのように見えることが多いです。「みんながテレビに出たがっている」「テレビに出れるのが嬉しくてしょうがないはず」「誰もがテレビに喜んで協力するはず」こんな風に思っているように感じられる時があります。
 AbemaTV『極楽とんぼKAKERUTV』の『“狂犬”加藤が酔ってます!本音スッキリ生暴露3時間SP』内で起こった出演者によるパワハラが話題になってますが、出演者である加藤・竹山両氏よりも、スタッフのそういう面がこのような事態を引き起こしたのではないかと思います。
 経験上、テレビの人というかバラエティーの人に関しては、オファーする時に基本的に「いいこと」しか言ってきません。ロマンポルシェ。も過去に「バンドのプロモーションになる」「バンドの活動を紹介します」みたいな話で「何々ができたら演奏シーンを放送する」という感じでバラエティー番組に出たら、なぜか掟さんが東海道二十三次を橋を使わないで川を泳いで渡るという企画になってました。徒歩で旅をしているという番組設定の都合上、ライヴの告知も番組でできない(旅しているのにライヴしてたらおかしいですからね)。自分たちの曲が流れたのは企画の最終回のみ。バンドのプロモーションは基本的にはやらせてもらえないまま終わりました。 バンドのイメージというか、掟さんのイメージは変わってしまうし、バンドとしてはあまり益がないものでしたが、掟さんの世間での認知度があがり、現在の掟さんの個人活動には貢献していると思うので、それだけはよかったです。自分は「これ意味ないし、嫌だなあ…」と思ってたら、三回目のロケの前日に雑菌がリンパに入って足が痛くて歩けなくなって休んだのをきっかけに最終回まで呼ばれなくなり、「本当によかった…」と思いました。自分も勉強になったし。
 バラエティーの造り手というのは「面白ければいい」としか思ってないので、オファーの際に提示した条件による出演者の本来の目的とか別にどうでもいいんですよね。特に向こうからしたら自分たちなんかは素人としか思ってないわけですから、強気でくるわけです。

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