体操パワハラ問題は「日体大VS朝日生命」の権力闘争だった!?

| 日刊大衆
体操パワハラ問題は「日体大VS朝日生命」の権力闘争だった!?

「このままでは五輪に出られなくなるわよ、と言われました……」

 リオデジャネイロ五輪・体操女子代表の宮川紗江選手(18)は、多くの報道陣を前に悲痛な面持ちでパワハラを告発した。

 連日、ワイドショーでも報じられているように、宮川選手にパワハラを行ったとされるのは、日本体操協会の副会長である塚原光男氏(70)と、その妻で女子強化本部長の塚原千恵子氏(71)である。

 宮川選手によると、塚原夫妻は彼女と元専属コーチ・蓮見佑斗氏を引き離したあげく、千恵子氏が監督を務める「朝日生命体操クラブ」に加入させようとしたという。いわゆる“引き抜き行為”で、それを宮川選手が断るや、冒頭の「五輪に出られなくなる」という趣旨の恫喝を繰り出したというのだ。

 これが事実なら完全なパワハラだが、2020年の東京五輪を目前に控えた今年、アマチュアスポーツ界では、こうした騒動が次々と勃発している。

 その筆頭が、件の塚原夫妻だ。特に千恵子氏は体操の世界で“女帝”と呼ばれているほどの権力を持つという。

「彼女が昔から、五輪で金メダルを取れそうな有力選手がいると、どんな手を使ってでも朝日生命体操クラブに加入するよう引き抜きをかけていたのは、有名な話です」(スポーツ紙記者)

 今回の宮川選手のケースでは、彼女の専属コーチの“暴力行為”を指摘、処分を下すことで始まった。ただ、被害者であるはずの宮川選手は、暴力を振るわれたことを認めつつ「指導の一環」と、これを否定している。

「宮川選手の会見を見た千恵子氏は、“あれは全部デタラメ”と会見内容を全否定し、激昂していたようです。ところが、さまざまな報道が噴出し風向きが変わるや、事態の鎮静化を図り、宮川選手に謝罪しています。本当に自分が正しいと思うなら、なぜ態度を急変させたんでしょうか」(前同)

 18歳の少女の告発に、絶対的権力を握っていた女帝は全面降伏したのだ。だが、それだけでは終わらなかった。体操の元金メダリストの池谷幸雄はワイドショーで、「(塚原夫妻は)永久追放すべし」と発言。同じく金メダリストの森末慎二も、塚原夫妻の謝罪に対して、「はあ? という感じ」と嫌悪感を示した。

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