同時開催だ! ウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ2019

| ラグビーリパブリック

 2020年パラリンピック東京大会で、金メダル獲得が期待されるウィルチェアーラグビー日本代表。日本を含む世界8強が日本に集結する大会が、2019年、ラグビーワールドカップと同時に開催される。この大会の開催1年前イベントが、10月15日に都内・日本パラスポーツ協会で行われた。

池透暢主将(左)と池崎大輔選手(撮影:BBM)

 ワールドチャレンジは、ラグビーワールドカップ(以下RWC)の予選リーグ終了後、10月16日から行われ、RWCと同時に決勝トーナメントに突入するスケジュール。パラスポーツの世界大会ととRWCが同時に行われることで、より多くの注目がウィルチェアーラグビーに寄せられることは間違いない。

 イベントに出席した池透暢(いけ・ゆきのぶ)主将は、「ラグビーワールドカップとの同時開催には大きな意味がある。ウィルチェアラグビーの競技性を、より多くの人に知ってもらう機会にしたい」と意気込みを語った。同じく出席の池崎大輔選手も、「いま、日本は他国から追われる立場にある。2020年、そしてまずこの2019年に向けて、新しい自分たちを作っていく」と決意を示した。

 ウィルチェアーラグビー日本代表は、2016年のリオパラリンピックで銅メダルを獲得、今年8月の世界選手権では、決勝でオーストラリアを破って初の世界一に輝いている。

 交通事故で重度障害を負い、このスポーツに出合った池主将の言葉が響いた。

「日本にはウィルチェアーラグビーをプレーするクラブも少なく、私の知人、応援をしてくださる方々の多くは、生で試合を観たことがないんです。1年後の大会、そして2020年には、それを目の前で見せることができます。世界大会を、日本で開催する意味は大きい」

 大会スローガンは、「NO SIDE,GO FORWARD.」

 ともに生きる社会を目指すウィルチェアーラグビーのメッセージ、そして日本ラグビーに通じる理念が色濃く表わされている。

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