テリー 俺、マジックが大好きなんで、またそっちの話をしていいですか。時代につれてマジックの内容に変化もあると思うんですけれど、もしかして今、コンプライアンス的にできないマジックって増えてます?
牧原 そうですね。タバコマジックの第一人者・ブラック島田さんという方は、タバコの煙を口からガンガン吐きながら手品を見せるんですが、「最近、そのネタではお呼びがかからなくなった」とおっしゃっていました。あと、縫いぐるみの中から本物の猿が出てくるみたいな、動物をたくさん出すようなマジックをやられている方も、最近は動物虐待と取られてしまうみたいですね。
テリー 残念だなァ、せっかくの匠の技がもったいないよ。
牧原 僕からも聞いていいですか。昔「スッキリ」で「テリーのマジックフライデー」というコーナーをやられていましたよね。私、毎回録画して見ていたんですけど、あれはどういうことから始まったんですか?
テリー あれはもう、俺が本当にマジック好きだからやってもらってたんです。間近でマジックが見られる貴重な機会だったんですけれど、不思議なもので何度見てもタネが全然わからないんですよ。牧原さんだったら、見ればその仕掛けはわかるものなんですか?
牧原 うーん、習ったことがあるものや、道具を持っているものなら、少しは。でもプロの方は巧妙ですから、わからないものは多いですよ。私自身、他の方のマジックを見る時は、逆にダマされることを楽しんでいますからね。
テリー やっぱりマジックは進化していますか。
牧原 そうですね。特にMr.マリックさんが登場してから、超能力系のマジックが増えましたね。
テリー 俺、赤坂で初めてマリックさんを見た時、本当に驚いたんですよ。