人間の歴史は動物たちとともにある。動物たちの恩恵がなければ我々は人としての営みを維持できなかったと言っても過言ではない。
家畜からは卵やミルク、肉で栄養をもらい、使役動物から労働を支える力をもらい、ペットからは癒しやぬくもりをもらう。
当たり前のように享受しているが、それは当たり前ではない。人間は常に動物たちに感謝する心を失ってはならない。
彼らの存在を改めて見つめなおし、感謝する為に、世界各地では動物たちに感謝するフェスティバルが開催されている。
・1.すべての動物たちに感謝を捧げるククル・ティハール(ネパール)
Kukur Tihar : Dogs are worshipped in Nepal | Kukur Tihar | Treated as VIP
ネパール、ティハールのほぼ全土で、晩秋に5日間のヒンドゥーの祭りが開かれ、人間以外の動物たちに感謝を捧げる。
カラスでさえも、このときばかりは初日に崇められる。雌牛は3日目、雄牛は4日目だ。2日目は、人間の大親友である犬が対象。犬はヒンドゥー教の聖典の中でも、聖なる生き物として描かれていて、迫りくる危険や死を人間に警告することができると信じられている。
ククル・ティハールという儀式では、人々は自分のペットでも迷い犬でも隔てなく首に花飾りをかけて敬意を表する。
犬たちは、敬意の対象としてティカという赤い印を額につけられ、今日ばかりはごちそうでたっぷり甘やかされる。