日本代表、世界選抜に3点差惜敗。ジョセフHC「いいペースで成長できてる」

| ラグビーリパブリック

マア・ノヌーとハロルド・フォスターにダブルタックルされる日本代表のラファエレ ティモシー(撮影:松本かおり)

 24点ビハインドからの反撃。世界選抜相手に食らいついて3点差まで詰め、80分経過を報せるホーンが鳴ったあと、死力を尽くす連続攻撃でゴールに迫ったが、勝つことはできなかった。

 自国開催のラグビーワールドカップを11か月後に控える日本代表は10月26日、東大阪市花園ラグビー場で世界選抜に挑み、28-31で敗れた。

「選手たちの戦いを誇りに思う。体格もあって、個人技の高い相手に、正しい姿勢・心構えで臨めた。相手がパワフルで勢いをつけてきたら止められなかったが、ディフェンスは機能していたと思う。個人のタックルの精度は、もっと上げないといけない。結果的には負けたが、やろうとしていることが見えてきていると思う」

 日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは試合後、こうコメントした。

「1年前は世界選抜、オーストラリアに完敗した。いま、ここまでいいペースで成長できている。厳しい戦いになるのは分かっていた。チームとして戦うには時間がかかると思っていた。10点中、今日は6点」

 大規模改修された花園で、初のナイトゲーム。雨のなか1万6846人が観戦した。

 日本は立ち上がりが良く、キックオフから約8分間は敵陣でボールを支配した。が、得点できなかった。

 すると、ディフェンスで耐えていた世界選抜が10分、ようやくめぐってきたアタックで確実に先制した。ラインアウト後のムーブでサインプレーが決まってチャンスを作り、WTBテヴィタ・リーが日本代表デビューとなったFBヘンリー ジェイミーとの1対1に勝って仲間につなぎ、SOライオネル・クロニエがゴールに運んだ。

 15分には切り込んだクロニエがフリックパスで右外のWTBトニ・プルにつなぎ、連続トライ。日本はまたもミスタックルから失点した。

 しかし20分すぎ、日本は敵陣深くでチャンスを迎え、SO田村優からのキックパスを受けたWTB福岡堅樹が軽快なステップでタックラーを2人かわしてインゴールに持ち込み、チームに活気をもたらす。福岡は28分には守りで奮闘。

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